中国が排出量取引 米中首脳会談、南シナ海など議論

{このブログはFNN・ロイター・日本経済新聞の記事を使用しました}

歓迎式典

首脳会談に先立って国賓として訪米中の習近平中国国家主席の歓迎式典がホワイトハウス南庭で開催され、
21発の礼砲で習氏を出迎えた
その後、オバマ大統領は「あなたも同意すると思うが、我々は率直に相違点を指摘しなければならない
米国は真実を語り続ける企業が公正に競争し、紛争が平和的に解決され、全ての人々の普遍的人権が守られることで
世界は進展をみる」と中国をけん制した
これに対し、習国家主席は「われわれは新型大国関係を正しい方向に進め
平和と尊重、協力を両国関係の主旋律とし、
両国関係を健全で安定した軌道に乗せて発展させなければならない
戦略的相互信頼を増進し、相互理解を深め、双方の利益と関心事項を尊重すべきだ」と述べ、
「新型大国関係」の推進を主張した

米中会談2

 

領有権問題

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オバマ大統領は会談前、中国政府が支援するサイバー攻撃で米企業の知的財産が盗まれているとして、
制裁も辞さない強い態度で中止を求めていた
一方、習国家主席は訪米初日の演説で関与を否定し、サイバー犯罪の抑止に向けた米国との
「ハイレベル対話」を訴えた
米メディアは、両首脳は携帯電話網など重要インフラへのサイバー空間での先制攻撃禁止で
合意する可能性があると報じており、双方が歩み寄れるかが焦点になっていた

南シナ海を巡っては、中国が周辺国と領有権を争う海域の浅瀬を埋め立て、3本目の滑走路を建設中と報じられた アジア太平洋地域への
「リバランス(再均衡)」を進める米国は南シナ海の「航行の自由」を主張し、中国が「領海」と主張する海域に米軍機や艦船を
「進入」させる方針を表明するなど反発を強めていた

人民元の切り下げ問題では、米国内では「中国の『為替操作』が米国内の雇用を失わせている」との
厳しい世論がある

習氏は演説で「人民元相場が下がり続ける根拠はない市場で相場が決まる改革を続ける」と反論、平行線をたどっていた
米中会談4
中国経済の勢いに衰えが見え始めた中で、25日の米中首脳会談はオバマ大統領にとって、
強気な態度に出る絶好の機会と思われる
オバマ大統領は、国賓として訪米する習近平国家主席に、両国が抱えるさまざまな懸案で圧力をかけたいのだろうが
実際は徹底した圧力にはならない

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なぜなら米中経済は良くも悪くも一蓮托生から逃れられないからだ

このため会談に臨むオバマ氏の姿勢は、非常にさじ加減が難しいものになるだろうと推測される

米中首脳会談

オバマ米大統領と習近平中国国家主席は25日午前(日本時間午後)ホワイトハウスで会談し、
両国政府ともにサイバー攻撃による企業秘密などの窃取を
実行あるいは支持しないことで合意したとホワイトハウスが発表した

米中両国は、サイバー犯罪に対処する高位の対話メカニズム構築でも一致した
オバマ大統領は習主席との共同記者会見で、米中間で商業目的で企業にサイバー攻撃を仕掛けないことで
共通の理解に達したと述べ
対話メカニズムは、今年中に1回目の対話を行うとしている
また、共同声明で、中国が2017年に温室効果ガス排出量取引制度を創設し
米中が途上国向けに気候変動対策として各約30億ドル規模の金融支援を行う方針を明らかにした

東、南シナ海問題

一方、オバマ大統領は中国による南シナ海での岩礁埋め立てに懸念を表明
また、北朝鮮を核保有国として受け入れないと明言した
米中首脳会談では、東、南シナ海を念頭に両国の軍用機の偶発的な衝突を防止するための行動規範と
危機が発生した際の相互通報制度の具体化へ向けた合意が、成果の一つとして強調される見通しだ

合意は習近平国家主席の訪米を控えた18日、米中国防当局者の間で成立し、関連文書に署名していた
行動規範と相互通報制度を導入する必要性については、いわゆる「新型軍事関係」の一環で
2013年と翌年の米中首脳会談で一致しており、合意はこれを一歩進めたものといえる

合意について中国側は「米中の戦略的相互信頼を高め、誤解や偶発的な事態を避けるという意義がある」
(呉謙(ごけん)国防省報道官)としている

シアトルでの演説

習主席もワシントン訪問に先立つ、シアトルでの演説で、衝突回避へ「相互の戦略的意図を正確に判断しなければならない」と強調
安保問題の議論が平行線をたどった可能性が高い中、中国経済がなお米企業の利益に貢献し得るとアピールし
米中が利益を共有する「新型大国関係」の構築を訴えた
米側も、バブル崩壊懸念の強い中国経済の構造改革を促すなど、経済分野では米中の協調が図られたもようだ

米政府も、今月15日に黄海上空で中国軍の戦闘機が米軍の電子偵察機に異常接近するなど
挑発行為が後を絶たないことから衝突防止策に積極的だった

海上の衝突防止についても、米中や日本など21カ国の海軍当局は昨年、海上衝突回避の規範を採択
日中は「海上連絡メカニズム」の構築に動いている

ただ、一連の措置は拘束力を欠いており、対中強硬派は「中国軍の行動を規制することにはならない」
(マケイン上院軍事委員長)と批判している

焦点のサイバー攻撃の問題では

具体的には、サイバー問題を協議する専門家グループを創設、サイバー犯罪対策を協議するハイレベル会合を年内までに開き、
その後も年2回開催すると一定の成果が見られたものの
南シナ海問題をめぐっては「率直に」話し合ったとしたが、オバマ大統領は、アジア・太平洋地域の対立について
航海の自由などを主張するにとどまり、具体的な成果は得られなかった模様である

記者会見

首脳会談の後、オバマ大統領と習主席は、ホワイトハウスの庭で記者会見を行った
オバマ大統領は「両政府は、サイバー空間で貿易の機密や知的所有権を盗みとることについて、実行も支持もしないことで合意した」と述べた
また、両首脳は、サイバー犯罪の取り締りや対話の仕組み作り、ホットラインの設置など共同で合意した

一方、中国が急速に進める南シナ海での埋め立てや建設工事について、
オバマ大統領は「習主席に、周辺国との違いを解決するのを妨げる、岩礁の埋め立てや、対立ある地域の軍事化への懸念を伝えた」と述べた
これに対し、習主席は、南シナ海問題で中国は3千メートル級滑走路の整備を含む人工島建設について「主権の範囲内」として
米側の非難をはねつけ相互に「核心的利益」を尊重するよう米側に迫ったとみられ、
「南シナ海の島は古来より中国の領土で、我々は自国の領土主権や正当な海洋権益を守る権利がある」と述べ
岩礁の埋め立て、建設工事の正当性を主張した

さらに、習主席は、米中関係の持論である「新型の大国関係」の推進を訴えた
習主席は「衝突せず、対抗せず、相互尊重、互恵関係を実現するのは、中国外交政策の優先事項だ」と述べた
しかし、アメリカ側は安全保障上の問題をめぐって中国側との対立点も多いため、この考え方には消極的だとみられる

中国は、主張すべきことは主張し、協力できるところは協力する
今回の公式訪米で、中国は大国アメリカと同等に渡り合う風格をアピールする狙いがあったよ

安全距離を確保=軍用機の行動規範公表―米中

 

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米国防総省は25日、米中首脳会談に合わせて中国側と合意した国際空域での軍用機の行動規範を公表した。
不意に遭遇した場合は、安全な距離を確保すべきだなどと定めており、米側は南シナ海や黄海で起きた中国機による
危険行為の阻止につながると期待している。ただ、規範に法的拘束力はない
米中は昨年11月の首脳会談で、軍同士の信頼醸成措置を構築することで一致
米政府高官は、航空機の行動規範作成により、軍当局間の信頼醸成の枠組みづくりは「事実上終了した」と指摘した
米中は、沿岸警備当局間の行動規範づくりにも着手している

中国からのサイバー攻撃や同国の経済政策への注文、南シナ海の領土紛争といった問題で、習主席に厳しく接するよう国内からの
突き上げを受けている半面、オバマ氏としては残りの任期の米中関係を決定づけかねない今回の会談で、大きな波風を立てることも望んでいない

米国のある有力外交筋は「オバマ氏は非常に重要な米中関係をより良い形に持って行けるかどうかが試されており、
結果は予断を許さない」と話した

オバマ氏への批判派は、圧力と対話を交互に繰り出して中国に国際法に従った行動を促すこれまでの戦略はほとんど効果がなかったばかりか
中国側にあからさまに無視されてきた、と指摘する
今や議会から来年の大統領選に出馬した共和党候補まで中国により強硬になるべきだと求める声が広がっている

こうした中でオバマ氏も16日の企業経営者向けの会合で、習主席に対して融和的になるとの観測を払しょくしようと
中国がもしサイバー攻撃を続けるのなら、米国は「対抗措置」を講じると警告した
さらに、中国は「第三世界諸国」のように保護主義を駆使するべきではないと発言し、周辺諸国を圧迫するのもやめるよう訴えた

当然ながら習主席の方も米国に譲歩する余裕はない
北京大学国際関係学院院長で政府アドバイザーを務める賈慶国氏は「習氏が中国の権益を守り、米国の圧力に屈しない態度を示す限り、
(国内的には)成功したと受け止められるだろう」と述べた

 

米中会談3

歩み寄り

結果として今回の習氏の訪米で米中関係の視界が一気に開ける可能性は乏しい
習主席は来週初めにシアトルでハイテク企業経営者と
会談するのを皮切りに日程をこなし、28日のニューヨークの国連総会における演説を最後に帰国する

米中両国の関係筋の見立てでは、首脳会談で双方がいくらか歩み寄り、より控えめな成果を達成するというのが最も楽観的なシナリオとなる
合意事項には2カ国間の投資協定締結に向けた作業や、温暖化対策における両国の取り組み
アジア太平洋地域の紛争ぼっ発リスクを低下させる新たな枠組み策定などを進めることが含まれるかもしれない

これまでの米中首脳会談は、中国経済が好調な一方で米経済が苦難に見舞われるという図式が背景にあったが
今回は中国経済が減速し、習主席の指導力には疑問が投げかけられている

元米政府高官は「習主席は今回守勢に立たされているので、これまでよりも困難な立場に置かれている」と指摘した

米補佐官“サイバー問題”中国に強い姿勢で

米政府は国内企業のデータをハッキングした疑いのある中国の個人や企業に対する制裁をちらつかせているが
具体的な措置の発表は習主席の訪米終了後にする気遣いを見せているようだ

一方で中国側も外交的ないさかいは望むところでないという姿勢を鮮明に示している
ただある米政府高官は、太平洋地域をめぐる意見対立では大統領は決して逃げ腰にはならないとの見方を示し
「われわれは手加減しない」と主張している

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