米軍・シリアに地上部隊派遣へ・対ISISで反政府勢力を支援

オバマ米政権は30日50人未満の小規模特殊部隊を、内戦状態で混迷を
極めるシリアに派遣すると発表 

オバマ政権はシリア国外で反体制派を3年間で15,000人訓練して
戦闘員を養成する計画が崩壊し、作戦を全面的に見直すことを決定

過激派組織「イスラム国」(IS=Islsamic State)掃討作戦で効果が上がらない
オバマ政権としては、ISと戦う反体制派への訓練を直接行うことで
事態の打開を目指す考えだ

シリア地図

米軍は、イラク軍の訓練などを目的にイラクに3000人以上の米兵を派遣しているが
シリアへの地上部隊派遣は初めて
特殊部隊はシリアの北部地域に派遣
この地域はクルド人勢力が制圧しており、円滑に武器供与ができるとの考えだ

今回の特殊部隊の派遣で新たに既存の反体制派に武器や弾薬、通信機器を与え
各武装勢力のリーダーに訓練を施す新計画が本格的に動きだすことになる
政府当局者によると、派遣する特殊部隊は限られた範囲の助言と支援を行うため
「米軍のISとの戦いは空爆にとどめ、地上では直接戦わない」とする
オバマ政権の方針に変更はないとしている
しかし、米紙ニューヨーク・タイムズは、シリアで米特殊部隊が
ISとの戦いにより深く関与する転換点と指摘している

シリアではロシア軍がオバマ政権の宿敵であるアサド政権延命を狙って
反体制派への空爆を続けており、情勢は混迷を深めている

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シリア協議:外相級17カ国協議 アサド大統領処遇合意できず

内戦が続くシリア情勢の打開を目指し、ウィーンで30日開かれた多国間協議は
内戦終結に向けた外交努力の加速や、過激派組織「IS」などのテログループ
撲滅を柱とする9項目の共同声明を発表した
しかし、最大の焦点だったアサド大統領の処遇では合意できなかった
2週間以内に再開する見通しだ

シリア子供

多国間協議には、国連安保理常任理事国(米英仏中露)や
サウジアラビア、トルコ、イランなど17カ国と国連
欧州連合(EU)が参加した。
ロシアやイランがアサド政権に有利な形での内戦終結を模索
反体制派を支援して大統領の退陣を求める米国や
サウジアラビアなどとの溝は埋まらなかった
協議後の記者会見でも、ケリー米国務長官が
「アサド氏がシリアを統治することなどできない」と述べたのに対し

ラブロフ露外相は「アサド氏の命運はシリア人が決めるべきだ」とけん制
「露米には共通の敵がいる
この敵がシリアであれどこであれ、国家権力を奪取することを阻まねばならない」
露米の課題は「IS=Islsamic State」が
シリアまたはいずれかの国の政権を奪取することを防ぐことだ、と強調した

ロシア軍空爆1カ月 シリア泥沼 市民犠牲増

ロシアが過激派組織「イスラム国」(IS=Islsamic State)掃討を名目に
シリアで空爆を開始してから30日で1カ月
ISに対するよりも、欧米やアラブ諸国が支援する反体制派勢力に向けた
激しい攻撃が続き、シリアのアサド政権は当面延命する可能性が強まっている
ロシアのプーチン政権はアサド政権存続も含めた早期の政治解決を狙うが
反体制派やアラブ諸国などはロシアへの反発を強めており
妥協点を見いだすのは困難な状況
シリア内戦の行方はますます混迷を深めている

ロシア軍は29日までに計1000回以上の空爆を実施

ISをはじめ反体制派の過激派の800以上の標的を破壊したとしている
効果が薄いとされる米国を中心とする有志国連合の空爆と比べると桁違いの回数だ
最近は攻撃頻度も高まり、1日で最大94回と激化
遠く離れたカスピ海から巡航ミサイル攻撃も行い、軍事力を誇示している

シリア人権監視団(本部・ロンドン)の29日の声明によれば
空爆開始から29日までの1カ月間の死者数は595人
このうち約3割に当たる185人は民間人だった
一般市民の犠牲が多い理由は、ロシア軍がクラスター爆弾を使用している為という
クラスター弾は一発の親爆弾が空中で多数の子爆弾をまき散らす
使用後も不発弾による被害が相次ぎ、全面禁止を訴える声が国際的に強い

また、戦闘員の死者410人のうち、反体制派側の死者は279人
IS戦闘員は131人と、反体制派よりも少なかったとみられる

ただ、空爆は原油安や対ロ制裁で苦境にあるロシア経済にとって負担で
経済紙RBCの試算では1日当たりの戦費は最低1億5600万ルーブル(約3億円)
ロシアの独立系世論調査機関の最新調査では53%が空爆を支持すると回答する一方
41%が空爆によって社会保障費などが削減されることに懸念を示している
ロシアが和平へ外交攻勢を強める背景には、介入の泥沼化を回避したい
プーチン政権の思惑があるとみられる

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空爆1カ月間で1623の施設破壊と発表 

ロシア国防省のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏は
テレビ放映された会見で、シリア領内で空爆を開始した
9月30日から1カ月でロシア軍機が
計1391回出撃し、イスラム教スンニ派過激組織「IS」などの
施設計1623カ所を破壊したと発表した

同氏はその他にも、通信および司令施設249か所
自動車爆弾製造工場35か所要塞化された要地371か所
野営地および拠点786か所も破壊したと付け加えた

ロシアは先月30日からシリアで空爆作戦を行っており
同国が主にイスラム過激派組織「IS」を標的としているとする
作戦の情報を毎日のように発表している

しかし、ロシアとは別に空爆作戦を行っている米国とその同盟国は
ロシアによる空爆は、ISとアサド大統領の政府軍の両方と戦闘を続ける
反体制派組織を標的としていると主張している

(AFP、ロイター、ニューヨークタイムズ、毎日、中日、各紙を流用した)

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