金正恩氏50年ぶり党委員長に就任 背広姿で演説その狙いは

北朝鮮

金正恩第1書記は開会の辞で
「歴史的な開会を迎えた」と演説

36年ぶりに開催された
朝鮮労働党第7回大会が5月10日
5日間の会期を終えて閉幕した

最高権力者である金正恩第1書記が
「党委員長」という職位に就くことを
決定するなど
人事や政策の方向性などで
動きのあった大会となった

金第1書記(党委員長)政権の基調は

「経済建設と核武力建設の併進路線」を
どう進めるか、という事と思われる

2016年1月の核実験や
同年2月のミサイル発射など
核開発の方向のみに、外国からは
関心が集まるが

今回の党大会では
「安全保障」と「経済」の2匹の
どじょうをどうつかまえるかという
命題に金正恩政権が継続して
取り組もうとしている姿勢が
窺える大会になっ

「国家経済発展5カ年戦略」しかし
数値目標は公表しなかった

今回の党大会で金第11書記が
直接報告した「事業総括」の中で
新たなキーワードを発した

それは「国家経済発展5カ年戦略」

北朝鮮もかつて立案・実行し
社会主義国では経済政策の
常套手段である
「5カ年計画」或いは「7カ年計画」
ではなく、なぜ「戦略」なのか

金第1書記はこの5カ年戦略について
「戦略の目標は、2016年から
2020年まで、人民経済全般を
活性化させ

経済部門間のバランスを保障し
国の経済を持続的に
発展させるための土台づくり」する

そのために
党の新たな併進路線を堅持し
(経済建設と核武力建設の併進)

エネルギー問題を解決しながら
人民経済の先行部門
(電力、石炭、金属、鉄道運輸部門)

基礎工業部門
(主に機械工業)を

正常軌道に乗せ
農業と軽工業生産を増やし
人民生活を決定的に向上させるべきだと
述べている

一方で、数値目標といった
具体的内容は、公表されていない
ただし

事業総括での5カ年戦略の
取り上げ方を見ると
党・政府には既に或る程度
浸透している戦略である一方で

統計などを発表しない国の事情もあり
具体的な中身を対外的に
発表する事が出来ないのでは無いか

北朝鮮、が「経済5カ年戦略」で
訴えたかったこと

併進路線に加え、経済面では
「北朝鮮式経済管理方法」というのが
金正恩時代の路線でもある

この路線は
国家が統一的な指導をする事と
工場や企業所など現場が
実質的な経営を行う事の
2つが柱となっている

この2つの柱をを踏まえて
国家の中央集権的・統一的な
指導を強化するために何が必要か
北朝鮮が考えたうえで
5カ年戦略が出てきたと推察される

国家とは内閣であり
経済運営の主体は内閣にあるとされ
金正恩政権が本格化して以降の
経済運営方針に変わりはない

その点で
党大会での人事において
金第1書記を含む最高指導層である
5人の党政治局常務委員の中に
内閣総理(首相)である
朴奉珠(パク・ポンジュ)氏が
入ったこと
大きな意味を持ちそうだ

内閣が主導し、党がバックアップする
経済運営体制をより力強く
スムーズに運営するための
布陣とも言えるだろう

北朝鮮X

一方で、5カ年計画や
5カ年戦略という
時限つきの経済計画や方向性がなぜ
出されなかったのか

それについて北朝鮮の経済研究者は
次のように説明する

「1990年代後半の厳しい経済状況
いわゆる『苦難の行軍』時期以降は
現行の問題、目先の問題をどう
解決するのかで精一杯で
単年度的な計画、あるいは
経済全般をバランスよく運営するような
計画が立案できなかった

電力や食糧問題の改善こそ目標

実は今回の事業総括では
「電力」について何回も言及されている
国民生活、経済活動に必須な
電力が足りないということを
北朝鮮は率直に認めている

そのため、電力問題の解決や
回復傾向にある食糧のさらなる
安定供給といった内容が
当面の経済運営目標となるであろう

北朝鮮K

金第1書記は
「対外貿易において信用を守り
特定の国に一辺倒となる状況をなくし
加工品の輸出と技術貿易
サービス貿易の比重を高める方向へ
貿易構造を改善すべき」と述べた

これは、2010年頃から
北朝鮮で言われていた内容を
再確認したものと思われる
国際社会での北朝鮮制裁が続く中
今回の5カ年戦略の方向性をどう維持し
実行していくか北朝鮮は今後も
難しい経済運営を迫られそうである

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